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2018年12月27日 韓国でタミフル飲んだ10代が墜落死…日本でも投身事故8件

韓国でタミフル飲んだ10代が墜落死…日本でも投身事故8件
12/25(火) 13:54配信

「医師がタミフルの副作用さえ教えてくれていたら…。なんの問題もなかった子がこんなふうにみじめに死ぬことはなかったでしょう」

インフルエンザの患者に処方する抗ウイルス剤「タミフル」を服用した後に亡くなった釜山(プサン)女子中学生のイさん(13)のおじのソンさんはこのように語った。イさんは今月22日午前5時59分、釜山のあるアパートの1階花壇で亡くなった状態で発見された。警察はイさんが12階の自分の部屋の窓を開けたときに墜落したとみている。

ソンさんは「姪は極端な選択をするような理由が全くない子だ。友人や親とも関係が良かったし、とても明るい子だった」と話した。イさんは事故前日の21日、地域のある病院でA型インフルエンザの診断を受けて解熱剤やタミフルなどを処方された。生徒副会長に出馬したイさんは、この日体の調子が良くなかったので所見発表だけをして家に戻った。イさんは担任の教師から副会長当選の知らせを伝え聞いてとても喜んでいたという。ソンさんは「姪は家族と幸せな夜を過ごしていた。父親と『美味しいものを食べに行こう』と約束していたが…」と話した。

イさんは午後10時ごろに2回目のタミフルを服用し、12時に部屋へ向かった。ソンさんは「姪が『水を飲みに行く』と言って台所ではない別の部屋に歩いていく異常行動を見せていたという。『変な音が聞こえる』という話もしていた」と伝えた。寝たものと思っていたイさんは、その後アパート1階で亡くなったまま発見された。

イさんと類似の事例はこれまでも何回か発生してきた。2009年、京畿道富川市(キョンギド・ブチョンシ)で14歳の中学生がタミフルを飲んだ後、アパート6階から飛び降りて大ケガをした。当時、この学生は「幻聴が聞こえた」と話していた。2016年には11歳の小学生がタミフルを服用して21階から落ちて亡くなった。

食品医薬品安全処(食薬処)傘下の医薬品安全管理院は遺族に医薬品被害救済補償金を支給した。食品医薬品安全処は薬と墜落死の因果関係が立証されなかったが、薬の影響は排除できないという意見を反映した。

食品医薬品安全処は2009年新型インフルエンザ(インフルエンザA/H1N1)の流行でタミフルの問題点が少しずつ大きくなると、同年11月、医師と薬剤師に「安全性有意書簡」を配布した。食品医薬品安全処は書簡で「異常行動の副作用は患者の保護者が細心の注意を払う場合、十分に予防が可能ということなので、医師・薬剤師はタミフルの処方・投薬および服薬指導を行う際、留意事項を十分に説明すること」と呼びかけた。

2009年タミフルに「10歳以上の未成年患者が薬服用後に異常行動が発現して墜落などの事故に達した例が報告されている。(中略)自宅で療養する場合、少なくとも2日間は保護者などが小児・未成年者を一人にしないように患者・家族に説明すること」という注意事項が明示された。

また、食品医薬品安全処は昨年、「タミフル安全使用リーフレット」にも類似の警告文を載せた。日本でも2009〜2017年に8件の小児・青少年患者による投身事故が発生すると注意事項を発表したが、韓国食品医薬品安全処がこれを参考にした。

イさんの両親は今回医師や薬剤師から注意事項を聞いていなかったという。担当医師は事件後、イさんの両親に「最近、患者がとても多くて服用指導を正しくできなかった。申し訳ない」と謝罪した。ムン・ウンヒ医薬品安全評価課長は「薬を処方した医師や薬を渡した薬剤師がともに患者に注意事項を伝えていなかったことは間違い」と指摘する。

ではタミフルを服用してはいけないのだろうか。そうではない。ムン課長は「インフルエンザにかかれば免疫力の水準によって致命的な状態にもなりかねない。タミフルは効果的なインフルエンザ治療剤として、処方された薬を任意にやめたり減らしてはいけない。副作用は一時的なだけに、副作用が極端事故につながらないように十分に予防することは可能なので、保護者が横で子どもを見守りながら飲ませてほしい」と話した。

中央日報

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